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Tuesday, May 12, 2009

【外国為替市場概況】ドル下落、原油先物相場の上昇を受けて

ニューヨーク(ダウ・ジョーンズ)12日の外国為替市場では、原油価格の上昇と、世界経済の回復を示すほかの兆しが安全資産としてのドルの保有を抑えたことから、ドルがユーロに対して7週間ぶりの安値をつけた。

 原油先物価格は12日朝方に、需要がまもなく回復するとの見通しを背景に、60ドル台に乗せた。原油価格が重要な節目を超えたことで、ドルはほかの主要 通貨に対して大きく下落し始め、ユーロは1.3708ドルの高値に上昇し、英ポンドも4カ月ぶりの高水準となる1.5352ドルまで上値を伸ばした。

 米株式市場が上昇して引けたこともリスク志向をさらに後押しし、為替投資家はドルより高リスクながらリターンも高い通貨の買いに向かった。

 経済回復の兆しが今後も見られるとの前提から、向こう数週間でドルは一段と売り込まれるだろうとアナリストらは予想している。しかし、ドルの下落はおそらく一時的で、深刻なものにはならないだろうとも述べた。

 「成長成長率が引き続き潜在成長率を下回り、米経済が今後も雇用喪失に直面するとの見通しから、V字型や堅調な回復を期待するのは楽観的すぎるだろう」とグローバル・フォレックス・トレーディングのアナリスト、キャシー・リーアン氏は語った。

 英ポンドは、同国経済指標が総じて投資家に好感され、英経済が緩やかな回復に向かっていることを示したことから、上昇した。

 英4月の雇用統計では、失業保険申請件数は依然として約12年ぶりの高水準を推移しているものの、市場予想を下回った。また、英国統計局(ONS)が発表した3月の鉱工業生産指数は予想を上回り、月次ベースの下げ幅が1年超ぶりの小幅なものとなった。

 米3月の貿易収支も発表されたが、今後の米経済について多くの手掛かりを示さなかったことから、為替投資家はほとんど材料視しなかった。米3月の貿易収支では、8カ月ぶりに貿易赤字が拡大したが、エコノミストらの予想ほどではなかった。

 ドルは、米連邦準備制度理事会(FRB)バーナンキ議長が11日夜にジョージア州ジェキル・アイランドで講演し、ドルを支持する発言を行ったにもかかわらず下落した。

 バーナンキ議長は講演で、「米経済は堅調」で、「米国内の物価安定にFRBが尽力している」ことから、ドルは今後も堅調に推移するとの見方を示した。

 それでも、投資家は国内の低金利や、銀行の破たんを防ぐための米政府による財政赤字が将来的にインフレを誘発し、ドルが下落する可能性を懸念を続けた。