ロンドン(ダウ・ジョーンズ)24日の欧州株式相場は大幅反発。企業の決算発表が相次いだ1週間を締めくくるこの日は、銀行株と石油株が上げを主導 した。主要指数の終値は、英FTSE100種総合株価指数が前日比137.76ポイント(3.43%)高の4155.99、独DAXは同136.11ポイ ント(3.00%)高の4674.32、仏CAC40種指数は同94.23ポイント(3.13%)高の3102.85。
欧州主要企業600社で構成されるダウ・ジョーンズStoxx600指数は前日比4.33ポイント(2.26%)高の195.82となり、この週の騰落率はほぼ横ばいとなった。
ただ、スウェーデンの通信機器大手エリクソン、スカンジナビスカ・エンスキルダ銀行(SEB)、通信大手テリアソネラなど、一部の北欧企業が大幅に下落し、Stoxx600指数の上値を抑えた。
この日はStoxx600指数を構成する企業のうち30社が1-3月期決算を発表した。トムソン・ロイターによると、18社の決算結果が市場予想を上回り、残りの12社は予想を下回った。
ウニクレディトの国際株式戦略ヘッド、ゲアハルト・シュワルツ氏は「株式市場にとって、これまでに発表された1-3月期決算の結果は大きな重しになっていない。ただ、これは主に、市場予想が極めて控えめだったためだ」と指摘した。
ドイツのIFO経済研究所が24日に発表した4月の企業景況感指数は83.7となり、18年ぶりの低水準を記録した3月から回復した。
「受注など製造に直接関係する先行指標も、向こう数カ月で安定してくるだろう。これにより、世界経済が底堅さを増すことへの期待感が後押しされ、さらなる株価上昇を促す可能性がある」とシュワルツ氏は指摘した。
銀行株では、ドイツ銀行が3.8%高、仏BNPパリバは4.8%高、英バークレイズは8.6%高となった。一部では、景気が回復すれば銀行株が最もその恩恵を受けるとの見方が広がっている。
クレディ・スイスは0.7%高となり、前日からさらに上値を伸ばした。前日は1-3月期決算が市場予想を大幅に上回る黒字になったことから買われ、 8.8%高をつけていた。24日にはUBSが投資判断を「セル」から「ニュートラル」へ、エクサンBNPパリバが「アンダーパフォーム」から「ニュートラ ル」へと引き上げた。
原油先物が再び上昇し、大半の金属先物価格も値上がりしたことに支えられ、石油株と鉱業株が値上がりした。この日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI6月限の終値は前日比1.93ドル高の1バレル=51.55ドルと、51ドル台に乗せた。
英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが5.5%高、仏トタルは4.8%高。
イタリアのENIは5.5%高。1-3月期の調整後の純利益は42%減の17億6000万ユーロとなったが、市場予想の15億8000万ユーロを上回ったことが好感された。
鉱業株では、カザフスタンのカザフミスが8.2%高。カザノブが投資判断を「インライン」から「アウトパフォーム」へと引き上げたことから買われた。スイスのエクストラータは14.3%高。
通信銘柄では、1-3月期決算の発表を30日に控えたエリクソンが0.5%安。
テリアソネラは2.5%安。1-3月期決算の純利益が44億クローナ(5億3430万ドル)となり、前年同期の45億クローナを下回ったことに加え、2009年の売上高見通しを下方修正したことが嫌気された。
スウェーデンでは、商用車大手ボルボも軟調で1.8%安。1-3月期決算の最終損益が42億クローナの赤字となり、短期的に業績が好転する兆候がみられないと示唆したことから売られた。
SEBは5%安。1-3月期決算の純利益が45%減の10億3000万クローナとなったうえ、スウェーデン政府の資金保証プログラムへの参加を申請する と明らかにした。貸倒引当金が23億9000万クローナとなり、前年同期の3億6400万クローナから急増したほか、ウクライナでの事業絡みで5億 9400万クローナの評価損を計上したことが響いた。
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